びわ湖材活用で環境意識の高まりにも期待
【大津】 大津市瀬田大江町の龍谷大学瀬田キャンパスに県産木材「びわ湖材」を用いたウッドデッキ「グリーンデッキ」と「スカイデッキ」、教育研究用宿泊施設「レストネスト」の3施設が誕生した。同大で学生や研究者、地域が共に新たな価値を創る拠点として注目を集めている。
「グリーンデッキ」は礼拝施設「樹心館」の横に新設。「スカイデッキ」は同キャンパス2号館の中庭を改修し、中心の樹木を囲むように配置された。それぞれびわ湖材の循環利用を前提とし、高島市朽木の森林から伐採した原木を利用して建築され、また昨年、同大の学生らがフィールドワークとして森林を訪ね、伐採・加工現場を経験した。それぞれ学生らが集い、くつろぎ、学びを深める場所として活用される。
一方、「レストネスト」はカプセルベッド20床やシャワー施設、ラウンジなどを整備した宿泊施設で、深夜まで実験・実習や研究活動に取り組む学生が休息できる場所となる。同大によると、大学内に学生個人が利用可能な宿泊施設が設けられるのは全国でも珍しいという。
施設のオープニングを記念したセレモニーでは、樹心館で式典が行われた後、関係者らがテープカットで新施設の誕生を祝った。
式典で来賓としてあいさつした同市の佐藤健司市長は「龍谷大学が目指す温暖化防止や循環型社会を先導する役割を持つ施設が誕生したと感じている」と述べた。
また、同大の新施設を県では「7月1日びわ湖の日」に関連した取り組みとしても位置づけており、県を代表して式典に出席した江島宏治副知事は「琵琶湖を守るためには山を守ることが大事。そしてそのためには木を植え、育てて、切って、使うという循環が成り立たなければならない」と述べ「これらの施設は琵琶湖を美しく保つことにもつながっている。県でも森・里・湖のつながりを大切にしていきたい」と語った。
同大の入澤崇学長は「想像以上のものが出来た」と喜び「環境に対する意識を大学全体で高めようとしている。生物多様性の保全を瀬田キャンパスがけん引していく取り組みの一環としても活用していきたい」と述べた。







