永源寺ダム直下に土砂投入 河床低下抑止や浄化作用
【東近江】 愛知川上流で、河川環境を改善する対策が動き出している。県は19日から21日まで、永源寺ダム上流の土砂をダム直下へ移す「置土(おきど)」の実証実験を行った。全国の農業用ダムでは初めて。
ダム下流域では、上流域からの土砂移動がダムで遮断されて供給不足になり、河床の低下や河床部の浄化作用の低下を引き起こし、魚類をはじめ多様な生物の生息環境に影響を及ぼしている。
県によると、400立方メートルの土砂をダム上流の萱尾えん堤付近から浚渫した土砂をダム直下(相谷町)へダンプで搬入し、重機で投入した。
土砂を投入することで、上流からの微粒子のにごり成分をろ過するとともに、岩についた粘着性のある泥を研磨することでアユのエサである珪藻(けいそう)類が生えやすくなるという。
県の担当者は、「今後は、流域の住民に配慮しながら、適切な置土の時期や場所、量について検討していきたい」としている。来年度も同規模の置土を検討している。
なお、愛知川の河川環境改善をめぐっては、2019年に愛知川内水面漁業振興協議会(県と東近江市、漁業組合、土地改良区、県立大学、琵琶湖環境科学研究センターなどで構成)が設立され、瀬切れや渇水、河床低下などを解消する対策について協議が続けられている。
一昨年6月からは、濁水の改善のため、ダム下流へ放流する際、濁りの少ない表層水を下流に流す操作を試行している。







