大津港~におの浜~烏丸半島~おごと温泉
【大津・草津】 湖上からの観光を楽しめる新たな定期観光船3航路の運航が今月12日から始まった。日本最大の湖・琵琶湖をはじめ、滋賀県の景観を新しい角度から満喫できる試みに、県内外から関心が集まっている。
新たな航路として動き出したのは(1)大津港(大津市)~におの浜観光桟橋(同市)の約3キロメートルを結ぶ「LAGO(ラーゴ)クルーズ」(使用船舶・一番丸、往復7便、片道約15分、一便定員70人、小学生以上500円)、(2)草津烏丸半島港(草津市)~におの浜観光桟橋の約9キロメートルを結ぶ「LAGOクルーズ」(使用船舶・ゆりきゃも、往復3便、片道約45分、一便定員50人、中学生以上1200円、小学生600円)、(3)おごと温泉港(大津市)~草津烏丸半島港の約4キロメートルを結ぶ「琵琶湖博物館クルーズ」(使用船舶・屋形船四季、往復2便、片道約15分、一便定員70人、小学生以上500円)の3ルート。各コース土日祝日のみの運航で、乗船券は各港で販売している。また、(1)はびわ湖疏水船運航期間中、便数を減らして運航される。
琵琶湖らしい交通の在り方の一つの形
見た人が少ない湖上からの景観に関心
新航路は造船業として150年以上の歴史を持つ大津市今堅田1の杢兵衛造船所が運航している。昨年、同造船所とおごと温泉観光協会が連動し、おごと温泉と草津烏丸半島の県立琵琶湖博物館(草津市下物町)を結ぶ航路を期間限定で実施したところ多くの利用者があり、改めて湖上交通の需要を確認したことと、今年3月、におの浜観光桟橋の近くに新店舗「LAGO大津」(大津市由美浜)をオープンさせた和菓子製造販売業のたねやが地域の交通渋滞緩和策と新しい交通の在り方としての湖上交通に着目し、同造船所と連絡を取ったことなどをきっかけに今回の就航につながった。
県庁で新航路について説明した同造船所の中野智之常務は「琵琶湖の魅力をより多く人に知ってもらうことを使命として取り組んでいる。これまでは見る機会の少なかった景色を楽しんでほしい」と述べ、たねやの中村裕喜枝常務は「琵琶湖を面でつなぎ、五感に訴えかける滋賀の美しさを発信していきたい」、おごと温泉観光協会の池見喜博会長は「港のある温泉、交通をつなぐハブ温泉としてのおごと温泉を見直してもらい、新しいコンテンツにつないでいきたい」と語った。
また、定例記者会見で同新航路について触れた三日月大造知事は「湖上交通の可能性はさらに追及していきたいと考えていた」とし、「琵琶湖ならではの移動手段としてとてもいいコンテンツになる。また、マイカー以外の移動手段の選択肢の一つの形として示していけるのではないか」と期待を寄せていた。
乗船券に関する問い合わせは同造船所レークウエストヨットクラブ(TEL077―572―2114)へ。






