第1回滋賀県庁舎等のあり方検討懇話会
【県】 次の100年を見据えた滋賀県庁舎などのあり方について県が検討を始めるにあたり、多様な立場の人たちからの意見を聞く「滋賀県庁舎等のあり方検討懇話会」が今年度設置され、このほど、第1回懇話会が県危機管理センター(大津市京町4)で開かれた。
歴史はあるが、課題も多数
県民のシンボルとしての県庁舎へ
県によると、現在の県庁舎本館は1939年に今の場所に建てられた。本館は築86年の歴史を有し、堂々とした洋風建築で、国の有形文化財にも登録されているが、その反面、建物や設備の経年劣化が進んでいる。
また、本館以外の庁舎も今後10年~20年の間に建て替えや大規模改修の時期を迎えることから、県では今年度から、効率的な行政運営の実現と質の高い県民サービスの提供、有事の際に機能する庁舎の防災機能の強化、歴史的・文化的価値のある本館のあり方など、県庁舎を取り巻く状況を踏まえ、今後の県庁舎のあり方の一体的な検討に着手した。
同懇話会では、有識者や労働組合、民間企業、経済界、学生などの代表者14人が委員として参画し、そこで挙がった意見を県は今後の検討に反映させていく。
第1回懇話会では、まず、県から県庁舎の現状と課題などが委員に報告された。主な課題としては、平時では▽ロビー、情報発信スペースなどが小規模・分散化していて、場所が分かりにくい。▽目的場所が分かりにくい。▽県の玄関口にある立地にふさわしい魅力を十分に発揮できていない。▽執務空間内での簡易な打ち合わせスペースなどの確保が十分ではない。▽膨大な紙資料を執務空間で保管している――などがあり、また、非常時では▽緊急車両用駐車スペースが少ない。▽給水・排水については非常時に使える設備が整っていない。▽本館は液状化対策が実施されていないので基礎が損傷する可能性がある――などが挙げられ、近年、庁舎を新築した他府県の事例なども合わせて紹介された。
県からの報告を聞いた委員らからは「県行政のためだけでなく、地域社会でともに過ごせるシンボルとして見直してほしい」、「学生は県庁舎にほぼ来る機会がないので、内部のことなど知らないことが多い」、「DX(デジタル・トランスフォーメーション)を進め、ゼロスペースで会議ができる空間や、紙資料利用の削減を検討するべきだ」、「会議室を借りる際、県職員の執務空間を通り抜けなければならず、県民が立ち入っていい場所なのか気が引ける。執務空間と外部利用ができる会議室が別れたデザインも検討してほしい」などの意見が挙がった。
同懇話会にメッセージを出した三日月大造知事は「全国に誇れる庁舎を目指していけるよう、まずは様々な意見を聞きたい」と述べている。
同懇話会は今年度と来年度中に計6回程度開催される予定。






