【全県】 県内30の酒蔵で構成する滋賀県酒造組合の松瀬忠幸会長(松瀬酒造、竜王町)と福井毅副会長(福井弥平商店、高島市)、中井孝理事(浪乃音酒蔵、大津市)らがこのほど、組合を代表して県公館(大津市京町4)を訪問し、三日月大造知事に「酒造好適米の価格高騰に関する支援」を要望した。
松瀬会長は「近年、食用米の価格が急激に上昇したことに伴い、酒造好適米の価格も2年前と比較して倍以上に高騰している」と説明し、加えて「米農家には、より利回りのいい食用米を優先して作付けしようとする動きもあり、酒米の生産量自体が減少し、原料の確保すら難しくなっている」と県内酒蔵の現状を三日月知事に報告した。
さらに、組合内で今年度の生産方針について行ったアンケートを実施した結果、回答のあった28蔵のうち、「生産を見送る(休止・撤退する)」と回答した蔵は1社もなかったものの、「昨年並みの生産を維持する」と回答した蔵が11社(39・5%)だったのに対し、「生産量を減らす」と回答した蔵は16社(57・1%)、「昨年より増産する」と回答した蔵は1社(3・6%)となったことや、減産を選択した蔵が挙げる理由は「原料米価格の高騰」(57・1%)、「原料米の入手が困難」(28・6%)、「製造コスト全体の上昇」(21・4%)、「販売価格への転嫁が困難」(21・4%)の順に多かったことなども報告し、「酒米価格の高騰は各蔵元の経営を圧迫する深刻な要因だ。他府県では上昇分へ自治体からの支援を講じているところもある。それでは滋賀県は新酒販売のスタートラインで他府県に負けてしまう。県でも、同様の支援をお願いしたい」と要望した。
要望を聞いた三日月知事は「県でもいろいろな助成でいくばくかの支援に取り組んできたが、今の話から次を見通すにはそれだけでは足りないとわかった、国の動向も見ながら、どういうことができるのか、至急考えたい」と語った。
要望後、記者団の取材に応じた松瀬会長は「県内各蔵、なんとか今年度は酒造りを頑張っていこうとしているが、酒米価格の高騰に追いつかない状況で、来年産の見通しが立てられない。県に是非支援をしてもらいたい」と語った。






