びわ湖材をふんだんに活用 県内をはじめ国内外の木の玩具で遊べる
【野洲】 昨年8月24日、野洲市北桜の県立近江富士花緑公園内に滋賀県の木育拠点施設「しがモック」がオープンした。びわ湖材をふんだんに用いた施設内で、子どもたちが県内をはじめとする国内外の作家や工房が手がけた玩具で遊びながら、木の大切さを感じることができる場所として連日多くの利用者でにぎわっている。
県では2023年4月に「つなぐ『しが木育』指針」を策定。その中で、県内で取り組む木育を「しが木育」と呼び、「子どもから大人まであらゆる世代が、木とふれあい、木に学び、木と生活することにより、暮らしと森と琵琶湖のつながりを理解し、豊かな心を育む取り組み」と定義した。
「しがモック」は、「しが木育」の理念を体現する拠点施設として設計された。
建物は同公園内で約50年、森林学習や林業の展示をしていた「旧森林(もり)のわくわく学習館」を全面改装して活用。延べ床面積は506・25平方メートル。利用された木材のうち76%以上に県産木材の「びわ湖材」を用い、施設内のどの場所からでも木のぬくもりを感じられるようなデザインとなっている。
「しがモック」の名称は、一般公募に寄せられた216件のアイデアのうち2人から応募のあったものを採用。「木々が空の雲のようにもくもくと大きく育つ様子をイメージ」させ、地域性と親しみやすさを表現した覚えやすい名称として選ばれた。
施設内は、ダイナミックに広がる木の空間で様々な木の玩具で遊べるメインスペースをはじめ、柔らかい杉材をフローリング床にした赤ちゃんスペース、木育研修や工作、会議などに使えるワークショップ室とまなびスペース、のぞき小窓やトンネルなど子どもたちが入り込んで遊べるスペースなどを設け、回遊しながら遊べるように設計された。
メインスペースには、2018年にウッドデザイン賞を受賞した「きぐみのつみき KUMINO(R)
」(東近江市、KUMINO)や20年に同賞を受賞した「ズレンガ」(長浜市、浅尾)をはじめ、守山市、甲賀市、岐阜県、静岡県、ドイツ、スウェーデン、イタリア、フィンランド、ポーランドなどの作家・工房が手がけた約60点のおもちゃが置いてあり、利用者は自由に遊べるほか、琵琶湖の形をした木のプール、比良山地を再現した木のオブジェも配置し、木から地域の姿を学ぶこともできる。さらに旧施設時代から展示されていた比叡山から搬出された樹齢265年、直径約2メートルも切り株もあえて残し、利用者に様々な角度から木に触れられるような配慮がされている。
「しがモック」はオープンから約4か月で延べ1万9014人が来場。独自のイベントも人気を博している。
県びわ湖材流通推進課では、「ここで遊んだ子どもたちに『木って心地いいな』とか『木のおもちゃが楽しいな』といった印象を持ってもらい、大人になったときに木を使うことが人生を豊かにすることにつながると感じてもらえればうれしい」と述べている。
「しがモック」の開館時間は午前9時30分~午後4時。毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)と年末年始(12月28日~1月4日)が休館。また不定期な施設点検日も休館となる。料金は、小学生以下250円、中学生以上500円。小学生以下は保護者同伴に限る。問い合わせは「しがモック」(TEL077―586―4100)へ。
(羽原仁志)









