県の医療福祉拠点事業一歩前進
【大津】 県が県庁西側の県有地で整備と誘致をすすめている県の医療福祉拠点について、20日、京都女子大学(京都市東山区)を運営する学校法人京都女子学園が人材育成機能整備などの事業候補者に選ばれたことが発表された。今後、正式に事業者として決定すれば、同法人は同地に同大学看護学部を新設、2029年4月の開設を目指して調整を進める。
三日月大造知事と同大学の竹安栄子学長が県庁で記者会見を開き、発表した。
県は10年以上前から同地約7200平方メートルに医療、介護、福祉に携わる専門職や関係団体が円滑で効率的に連携するための「医療福祉センター機能」を有する合同庁舎と医療福祉人材の質的・量的確保、離職した医療福祉人材の復職支援を行う「人材育成機能」を有する医療福祉拠点を整備しようと進めてきた。これまで、同地に建てられていた県教育会館の立ち退きに関する課題や24年に実施した事業者公募に応募がなかったなどが重なり、事業は当初計画していた予定を大きく見直して進められてきた。
県によると、24年の公募不調を受け、改めて近隣府県の大学などの意向を聞き、調整を実施、昨年11月5日~12月25日に2回目の公募を実施したところ、同法人のみから企画提案書の応募があった。県は審査会での審査結果を踏まえ、事業候補者として選定。今後、両者で2月上旬に覚書を交わし、今年の秋には事業者として正式に認定される見通し。
同法人では、同地に看護学部看護学科(仮称)として、入学定員80人、教員32人を擁する新学部の設置企画を提案。総合大学として様々な他の学部との連携や、過疎地医療・福祉への貢献などの取り組みに加え、5年間一貫教育で修士課程まで修了できる大学院の構想、潜在看護師の復帰を支援するリカレント教育の実施も計画している。
竹安学長は会見で、「慈しみの心で人を支え、地域を支える共生の看護学を理念とし、心のケアや倫理観を備えた看護専門職の育成と地域医療を支える人材の輩出を目指す」とし、「大学として、従来、進学進路の選択肢になかった学部を新設する。これまでのホームグラウンドの京都はもちろん、新たに地元となる大津市、滋賀県に貢献する学部にしていきたい」と意気込みを語った。
三日月知事は「長年懸案だった県の医療福祉拠点について、時間を要したが、目指す姿の実現に一歩前進した。今後、地域住民にも喜んでもらえるよう、拠点周辺の活性化も進めながら、県の医療福祉分野の中核的な役割を果たせる場所になるよう、大学とともに取り組みを進めていきたい」と語った。






