阪哲朗芸術監督の再任も決定
【大津】 県立芸術劇場びわ湖ホール(大津市打出浜)が記者会見を開き、来年度(2026年度)の自主事業のラインナップと一流の音楽を短時間・低価格で楽しめる琵琶湖の春の風物詩「びわ湖の春 音楽祭2026」の開催概要について発表した。
同ホールは今年7月から2028年2月まで、大規模改修に伴う20か月の全館休館となる。同ホールでは「休館中であっても活動量を落とすことなく、県内外で積極的に事業を展開する」と決定。会見で村田和彦館長は「これまで培ってきたノウハウやネットワークを活用し、通常ではできない事業にも挑戦していく。琵琶湖ホールファンの輪を広げ、2028年に迎える開館30周年を飛躍の年にするようつなげていきたい」と語った。
また、今年3月末で1期目の任期が満了となる阪哲朗芸術監督の再任も決定した。阪芸術監督の2期目は今年4月1日~2029年3月31日までの3年間となる。阪芸術監督は2期目へ向けて「劇場への距離感が変わるような事業に取り組んでいきたい」と意気込みを語った。
同ホールは来年度、休館前の4月~6月、「びわ湖の春 音楽祭2026」(4月25日、26日)や「オペラへの招待『林光作曲「森は生きている」』」(5月9日)などホールを満喫できる事業を企画。休館後の7月以降は守山市民ホール(守山市三宅町)でのプロデュースオペラ「モーツァルト作曲『歌劇ドン・ジョバンニ』」(2027年1月23日、24日)、日野町町民会館わたむきホール虹(日野町松尾)での「びわ湖ホール四大テノール」公演(同年2月20日)、東近江市あかね文化ホール(東近江市川原町)での実力派アーティストによる「気軽にクラシック」(同年3月22日)など、県内各地のホールでの公演を企画。びわ湖ホール声楽アンサンブルも4回の定期公演を予定している。さらに、新国立劇場(東京都)でのオペラ「林光作曲『森は生きている』」公演(今年7月18日、19日)など県外での活動や、びわ湖ホール声楽アンサンブルの学校巡回公演、阪哲朗のオペラセミナーなど普及事業や共催事業も多く予定している。
詳細は同ホールホームページ(https://www.biwako-hall.or.jp/)を参照すること。
「びわ湖の春 音楽祭2026」4月25日、26日 今年は「誘い」
同会見では、同ホール恒例の「びわ湖の春 音楽祭」の来年度の開催概要についても発表された。
4回目となる来年度音楽祭のテーマは「誘い(いざない)」。モーツァルト作曲のオペラ「ドン・ジョバンニ」から着想された。4月25日、26日に同ホール一帯で開催される。阪哲朗芸術監督は「音楽にはモーツァルトが描いた人間の根源的な誘惑の意味合いから言葉にできない明るい魅力まである。お誘い合わせの上、劇場に来てもらえたら」と期待を語る。
今回、大ホールではオープニングに阪芸術監督による指揮とヤスミンカ・スタンチュール氏(ピアノ)の共演、京都市交響楽団常任指揮者の沖澤のどか氏の出演も予定。中ホールでは、恒例の「0歳児からのコンサート」や同ホール四大テノールに加え、若手演奏家や音楽に取り組む若者が舞台で日頃の成果を披露する。小ホールでは、トランペッター児玉隼人氏、ヴァイオリニスト堀米ゆず子氏、カウンターテナーの藤木大地氏など多彩なジャンルのアーティストによる本格的な演奏を楽しめるプログラムを用意している。
また、無料で楽しめるロビーコンサート14公演やコラボ商品の販売、屋外にはキッチンカーの出店も企画している。
さらに、新しい試みとして、メインビジュアルの公募も行われた。10歳~60歳代から41点の応募があり、審査の結果、長友春菜さん(東京都)の作品が選ばれた。長友さんは「びわ湖ホールを中心に朗らかな春の調べが広がる琵琶湖をイメージした」とコメントしている。







