与党前職同士の対決の行方は 連合も存在感を強め猛追
【大津・高島】 8日に投開票となる第51回衆議院議員選挙滋賀県1区には、届け出順に日本共産党新人で党県常任委員の黄野瀬明子氏(42)、自由民主党前衆議院議員(5期)の大岡敏孝氏(53)、日本維新の会前衆議院議員(2期)の斎藤アレックス氏(40)、国民民主党新人で前県議会議員の河井昭成氏(52)の4氏が立候補。各氏、細かく街頭演説を繰り返し、政策を訴えている。県1区での動きをまとめた。(羽原仁志)
●与党前職対決
前回(2024年)の衆院選で、当時野党だった斎藤氏に惜敗率94・48%で敗れ、比例で復活当選した大岡氏は、「今回は絶対負けられない」と意気込み、前回よりも街頭での訴えの頻度を増加。支援団体企業の票固めにも着実に取り組む。産業振興を進めて円安を改善、日本の財政力を高めるとともに、インフラ整備などにも力を込めて発信する。
一方、昨秋の高市内閣発足で与党となった維新で政調会長を務める斎藤氏は「これまでの自公政権で動かなかった政治が、維新との連立で動いた。自民の下駄の雪とならず、政治のアクセルとして改革を進める」と力強く訴える。社会保障制度改革などを訴えながら、「維新の政策は労働組合の人たちの希望に沿う部分もある」と幅広い支援を訴える。
●連合の本気
1区では直接候補がしばらくいなかった連合系労組だが、今回は組織内候補でもある河井氏の支援に全力で関わる。また、元衆議院議員の川端達夫氏が河井氏の後援会長に就任、自身の国会議員バッジを託して正統後継者として前面にアピールした。河井氏は市議・県議時代の経験を生かし、物価高に立ち向かう「手取りを増やす」政策発信に熱を込める。
●公明票が握るカギ
公示前、立憲民主党と公明党が衆議院で中道改革連合を結党した。1区では公明党関係者の投票先について同党滋賀県本部の清水ひとみ代表は「自主投票にならざるを得ない」と語る。これまで友党としてつき合いのあった自民・大岡氏、かつて新進党時代には一緒に活動していたこともある川端氏が後援会長を務める国民・河井氏などに票が動く公算が大きい。
●党勢拡大を期す共産
黄野瀬氏は比例近畿ブロックでの共産党2議席以上獲得を全面に押し出し、党勢拡大を強く訴える。社民党滋賀県連合も同氏の支持を表明、福井勝代表も応援に入る。大学の学費の負担削減や「平和憲法を守る」ことなどを強く訴え、「自民党政治を変え、軍事拡大ストップと論戦をしている日本共産党の議席を大きく伸ばしてほしい」と発信を強める。






