びわリハ大 発! Don't be afraid. ― 正解のない課題に挑む力
私はこれまで、細胞生物学、生体分子医学、創薬科学を専門として、基礎研究と教育に携わってきました。これらはリハビリテーションの現場から見れば距離のある分野に思われるかもしれませんが、生命現象の理解は、障害の成り立ちや回復の可能性を考える上で欠かすことのできない基盤です。
びわこリハビリテーション専門職大学(びわリハ)は、理論と実践を行き来しながら理解を深める教育を重視しています。臨床に直結する知識や技術に加え、その背景にある科学的根拠を理解することで、目の前の現象を深く捉え、自ら考え行動できる専門職を育てることを目指しています。基礎科学はそのための土台であり、目に見えにくいながらも確かな役割を担っています。
研究の世界では、「Don't be afraid.(恐れるな)」という姿勢が何より重要です。未知に向き合うときの探求心、あきらめない執着心、思考における多様性と柔軟性、型にはまらない新しい発想と個性、そして何より、恐れずにチャレンジする勇気。これらは、研究だけでなく、リハビリテーションの現場においても不可欠です。すでにある答えをなぞるだけでは、本当に必要な支援にはたどり着けません。まず一歩を踏み出すことが求められます。
私は本学の学生に、単に知識や技術を身につけるだけでなく、自ら問いを立て、考え続ける力を養ってほしいと願っています。正解のない課題に向き合うためには、自ら考え抜く力が不可欠だからです。
このたび学長に就任し、本学の役割の重さを改めて実感しています。地域に根ざし、実践力と科学的思考力を兼ね備えた人材を育成することは、これからの社会にとってますます重要です。今後も教育と研究の両輪を大切にしながら、本学の価値を高め、滋賀に必要とされ、地域とともに歩む大学であり続けたいと考えています。本学に関心を持ち、志ある多くの方に学びの場として選んでいただければ幸いです。
びわこリハビリテーション専門職大学
東近江市八日市東浜町1―5 TEL0748―20―1212






