建設に向けいよいよ本格化
“なごやかセンター”
復活観光船の試乗体験
「風に出会う~地域にいきる環境文化~」
滋賀報知新聞(ニュース)■平成16年9月9日(木)第13895号
水口町VS 4町激突か
西川・水口町長が甲賀市長選出馬表明
中嶋、家森両県議擁立の動き
=「男ならやってみな」と議長しった=
4日に行われた水口町の閉町式
「甲賀郡衛生センターし尿処理施設資源化設備建設工事」の入札について、六月初めにS社が落札するとの談合情報が出回ったため、水口町では指名業者を呼びつけ事情聴取を行い、同月十七日に入札したが、結局、談合情報の企業が落札し、甲賀郡内に波紋を広げた。その水口町と土山、甲賀、甲南、信楽の四町が十月一日、「甲賀市」に合併することに伴って行われる(十月十日告示、十七日投票予定)市長選を巡って、一町と四町の間で亀裂が走り、“風雲急”を告げる展開になってきた。
【石川政実】
水口町と四町が「甲賀市」に合併されるため、水口町ではこの四日、同町の町碧水ホールに三百五十人を集め、盛大に閉町式を催した。水口囃子が響き渡る会場には、晴れやかな西川勝彦・水口町長(59)の姿があった。ちょうど一か月前、合併後五十日以内に行われる甲賀市の市長選に出馬表明した同氏にとっては、まさに最良の日であったに違いない。しかし、そんな同町長を複雑な思いでながめていた来賓がいた。地元選出の中嶋武嗣県議(56)である。
八月四日、甲南町で開かれた甲賀地域合併協議会の席上、西川町長は「新市の市長選で立候補させていただきたい」と切り出した。しかし、ほかの四町長からは「まだ(われわれが)推薦もしていない中で、時機尚早」とたしなめられた。ところが西川町長は記者の取材に根負けしたのか、この後、県甲賀地域振興局で記者会見し、出馬表明を行った。
「出馬表明一つをみても、政治手法が強引なところがある。水口町には、ほかの四町を吸収合併するという意識があるのかもしれない」と四町長は不信感を募らせ、先月の盆前後に、四町の各議長、水口町の一部町議らとともに中嶋県議に甲賀町で出会い、出馬要請を行った。だが同県議は、固辞したとされている。
同月三十日、合併協議会が水口町で開かれ、市長選の話が出たが、四町長は「合併を進めることがなにより大事であり、現時点では出馬表明に同意できる段階でない」と答えるにとどまった。そしてなんと翌三十一日、四町長らは極秘に、中嶋県議の後援会長を訪れ、同県議の出馬を重ねて要請した。
だがこの六日、水口町で開かれた月例町長会では、市長選の話はほとんど出ずじまいで、合併についての話で終始した。まさに嵐の前の静けさだった。
四町のある町議会議長も「西川町長とほかの四町長との溝は、深まっている。中嶋県議を本命に、家森茂樹県議(52)も視野に入れて西川町長の対抗馬擁立を急いでいる。男なら、いまこそ出るべきだ。四町の威信をかけて、無風選挙には、させない」と決意のほどは固そうだ。甲賀市長選は“風雲急”を告げている。
建設に向けいよいよ本格化
平成18年春開校の栗東市立新大宝小
通学区 JR琵琶湖線東側の5自治会
=開校時は 児童約490人、19クラス=
建設予定地の栗東市野尻下平田
栗東市立大宝小の児童急増に伴う仮称・新大宝小(同市野尻)新設準備が、平成十八年四月の開校に向けて進められている。建設予定地(同市野尻)と通学区域が決まり、いよいよ校舎の具体設計が本格化する。小学校新設計画の進ちょく状況、今後のスケジュールについて取材した。
JR栗東駅周辺を通学区域とする現大宝小(同市綣)は、都市化による人口急増のため、平成十八年に適正規模の児童千人を超え、平成二十五年には千六百人の大マンモス校になると予測される。このため学区編成審議会は一昨年十二月、同市教育委員会に対して、「分離・新設が望ましい」と答申した。この秋には同市野尻下平田に校地として約二万六百平方メートルを取得する予定で通学区域については七月に決定している。通学区域に指定されたのは、JR琵琶湖東側の▽蜂屋▽野尻▽綣東▽ウイングビュー▽リーデンススクエアの五自治会。十八年春の開校時は児童約四百九十人(十九クラス)が通学し、ピーク時の平成二十五年は千三十人に増えるとみている。
同市教委のアウトラインによると、建物敷地面積七千二百平方メートル、グランド一万千二百平方メートル、プール千二百平方メートル、駐車場千平方メートルと描く。校舎は、鉄筋コンクリート造り四階建てで、延べ床面積は六千五百平方メートル、体育館は千百五十平方メートルを予定している。
今後のスケジュールについては、具体的な建築基本・実施設計を来年二月まで行ない、一~四月の造成工事を経て五月には着工し、平成十八年三月頃には完成させる。
当面の作業は、建築基本設計と通学路の検討だ。建築基本設計は、▽環境にやさしい校舎▽ユニバーサルデザイン▽不審者対策などを盛り込みたいとしている。
また、小学校新設で最も父母の要望が多い「安全な通学路の確保」に関しては、職員が十月中に危険な箇所がないか点検し、必要があれば横断歩道、信号機、ガードレールなどの設置を新年度予算に反映し、整備を進めることにしている。
栗東の福祉拠点完成
“なごやかセンター”
=20日から一部業務=
完成したなごやかセンター
栗東市が昨年十月から同市安養寺で建設を進めてきた総合福祉保健センター(愛称・なごやかセンター)がこのほど完成し、竣工式が行なわれた。式には行政、工事関係者ら約七十人が参加。あいさつで国松正一市長は、「福祉の拠点施設として市民の期待に応えていきたい」と話した。
工事費約十四億八千六百万円を投じた同センターは、鉄骨造平屋建で、延べ床面積四千八百五十四平方メートル。市民が生涯通じて健康な生活を送れるよう、保健と福祉、医療が一体となった支援を行なう拠点施設として整備した。今月二十日から一部業務を開始し、十月一日から全館オープンする。
なお、二十日から業務開始するのは、▽保健センター▽在宅介護支援センター▽児童デイサービスセンター▽家庭児童相談室▽教育相談室▽社会福祉協議会▽老人クラブ事務局、十月一日からは▽老人福祉センター▽ヘルパーステーション▽訪問看護ステーション▽老人デイサービスセンター▽身体障害者デイサービスセンター▽治田東児童館となっている。
瀬田川から観た景色は絶景
復活観光船の試乗体験
=今月18日から秋限定運航=
デッキから景色を眺める参加者ら観光船「一番丸」
観光船「一番丸」の試乗が三日に瀬田川で開かれた。琵琶湖初の外輪汽船(明治二年)を復元したもので、今月十八日~十一月二十八日の土、日、祝日に就航する。NPO石山名月の会と瀬田・石山・南郷観光協会が、川沿いの景色を船から眺めてもらおうと企画した。
当日は三回に分けて試乗会が行なわれ、地元の観光ボランティアや関係業者が乗り込んだ。参加者はデッキに登り、川面からのそよ風に吹かれながら、気持ちよさそうに川沿いの景色を楽しんでいた。
NPO石山名月の会事務局長の和田泰治さんは「今秋の運航で手応えがあれば、来年から通年で実施したい」と話していた。乗船場は、唐橋・石山寺・南郷洗堰の三港。大人千円、子ども五百円。問い合わせは石山寺観光案内所(電話077-537-1105)。
NPOひとまち政策研究所が刊行
「風に出会う~地域にいきる環境文化~」
=新たな湖国のまちづくりの息吹き紹介=
(湖東・彦根市)
県内で市民活動の支援をしているNPOひとまち政策研究所は、サンライズ出版(彦根市)から「風に出会う~地域にいきる環境文化~」=写真=を刊行した。同研究所の理事・会員が、県立大学環境科学部で行なった講議内容を収録したもので、さまざまな実践や提言から新たなまちづくりの息吹きを感じ取れる。
内容的には四章で構成され、▽「パートナーシップ時代の諸相」▽「コミュニティ創造の視点」▽「地域文化・産業再生の展望」▽「環境文化創造の展開」│がテーマとなっている。
執筆者(敬称略)は、▽林沼敏弘(草津市職員)▽仲野優子(NPO法人NPO政策ネットワーク代表理事)▽阿部圭宏(NPO市民熱人代表)▽松田弘(淡海フィランスロピーネット顧問)▽秦憲志(滋賀総研)▽奥野修(同)▽西川実佐子(NPO法人ひとまち政策研究所理事長)▽戸所岩雄(建築家)▽織田直文(京都橘女子大教授)▽青木敏(ヴァイタルコミュニティープロデュース代表)▽大平正道(しがらき狸学会会長)▽谷口浩志(滋賀文化短大助教授)▽澤孝彦(セブン・ドロップス代表)となっている。
定価千二百六十円。購入は県内の書店、もしくはサンライズ出版(電話0749-22-0627)へ。







