竜王西小絵本を読む会「ぽえむ」
◇東近江・竜王町
竜王西小学校絵本を読む会「ぽえむ」が先月二十八日、竜王町観光協会主催の田んぼのオーナー“大収穫祭”で、新作の大型紙芝居「近江牛を愛し育てる人たち」を披露した。
ぽえむでは、竜王に伝わる昔話や民話を掘り起こし、手作りの大型紙芝居を通して伝承活動に力を入れている。「比良八荒」や「人食い鬼」、「義経」といった歴代作品も、臨場感あふれる音響など趣向を凝らした演出で、子どもたちからお年寄りまで釘付けにしてきた。
七作目となった今回は、竜王町が発祥の地とされている「近江牛(うし)」にスポットを当てた。特に、日本中に近江牛の名をとどろかせた同町山之上の竹中久次の人生をストーリーに織り交ぜた。
農家の二男として生まれた久次は、十五歳で米屋を始めた。米作りで田を耕すのに牛を使用していたこともあって、明治時代、牛肉を欲していた神戸の外国人のもとへ牛を引き商いに行ったのがきっかけとなり、肉牛の生産・販売に転向。東京で日本初の牛鍋店「米久」(米屋と同じ名前)を出し、全国ブランド・近江牛の礎を築いた。
現代に続く近江牛の歴史とおいしさを伝えたいとの思いを、「一口食べたら元気モリモリ近江牛」や「幸せ運ぶ贈り物」など歌詞に込めたぽえむ自作の歌も披露され、県外在住者が大半を占める参加者約百人は最後まで楽しく聞き入っていた。







