「日野・障害児家族心中事件調査団」発刊 事件の背景と障害者福祉の課題など
◇全県
日野・障害児家族心中事件で亡くなった親子が抱える生活実態をまとめ、民主連立政権が打ち出す障害者自立支援法廃止から新たな法・制度を提言する新刊「障害のある子ども・家族とコミュニティケア」(定価・税別で千円)=写真=がクリエイツかもがわ(京都市南区)から出版された。
平成十八年十二月四日未明、日野町の男性と障害のある子ども二人が、湖東三山の古刹「西明寺」近くの駐車場で無理心中して亡くなった。車中に残された遺書には、「生活が苦しい」「娘の将来が不安だ」などの悲観の言葉がつづられた。
この事件の背景には、二年後に迫っていた県立養護学校寄宿舎の廃舎と、障害者自立支援法実施による福祉サービス利用料の負担増が指摘され、当時の自公政権が進めていた構造改革路線の犠牲者ともいわれた。
本書をまとめた日野・障害児家族心中事件調査団は、事件の背景にある問題の究明、社会福祉と障害児福祉のあり方を問いつめるとともに、これを広く発信しようと結成され、二次に及ぶ調査が実施された。
本書の内容は、▽第一章=事件についての調査結果と背景・課題、▽第二章=事件によせる各界からのエッセイ、▽第三章=調査で浮かび上がった県内の学齢障害児とその家族のおかれている実態と課題、▽第四章=障害者と家族をめぐる社会情勢を考慮しながらの障害者福祉が今後取り組む課題ーとなっている。






