大津市歴史博物館で27日から
◇大津
平安時代中期、近江が生んだ高僧、良源の没後千二十五年を記念して、大津市歴史博物館は二十七日から、企画展「元三大師良源―比叡山中興の祖」を開く。会期は四月十八日まで。
良源(九一二~九八五年)は近江に生まれ、第十八代天台座主となり、山上のほとんどの堂舎を再建・修復するとともに、学問振興につとめ、綱紀粛正にも力を注ぎ、後に比叡山中興の祖と呼ばれた僧である。
正月三日に死去したことから元三大師とも呼ばれる。その並外れた業績は、観音の化身とされ、後に信仰の対象としてたくさんの良源像が作られた。
良源像は、彫刻や絵画として伝えられており、中には鎌倉時代までさかのぼる作品も見られる。また、魔をはらう呪力が良源にはあったとされ、魔除けの札として使われる角大師は、今も家々の入り口に見られる。おみくじも、良源への信仰から広まり、おみくじの元祖ともいわれれる。
同展では、良源の生涯をたどるとともに、重要文化財の良源像をはじめ、鎌倉時代から近代にいたるまで信仰の対象として造られてきた良源像を多数紹介するとともに、角大師や豆大師など、様々な説話をもとに今も信仰されている作品も紹介し、幅広い信仰の歴史をたどる。
展示は、第一部「良源の時代」で(1)良源(元三大師)の生涯(2)良源(元三大師)の弟子たち、第二部「良源(元三大師)への信仰」では(1)良源像(2)慈恵大師講(3)魔を祓う元三大師(角大師、豆大師)(4)おみくじの元祖良源―となっている。
出品されるのは、「木版墨摺角大師像」(江戸時代、龍谷大学蔵)、「絹本着色慈恵大師像」(室町時代、横川元三大師堂蔵)、「元三大師縁起絵」(南北朝時代、求法寺蔵)、「絹本着色慈恵大師像」(重文、鎌倉時代、兵庫・鶴林寺蔵)など重文十三件を含む全百十件となっている。
関連講座として、三月十三日午後一時半から根立研介・京都大学大学院文学研究科教授の「良源の肖像について」、四月三日午後一時半から寺島典人氏(同館学芸員)の「良源の彫刻」がある。
企画展の入場は、一般八百円、高校大学生四百円、小中学生二百円。問い合わせは同博物館(TEL077―521―2100)まで。









