28日までメッセージ電車運行
◇大津・大津市
通学の足としてなじみの京阪電鉄石山坂本線。この特徴を生かして全国から募集した「電車と青春」にちなんだ21文字のメッセージで、最優秀賞の石坂洋次郎青春賞に望月雄太さん(25歳)=東京都=の「11枚綴りの回数券 あなたに会える予約券」が選ばれた。
石坂線21駅の顔づくりグループの主催。四回目を迎えた今回は「初恋・親子・ひとりたび」をテーマに、全国から千九百五通の応募が寄せられた。作品は最終審査で歌人・俵万智さんが優秀作品、入賞作品を選んだ。
入賞作品は二十八日まで、「石坂青春号」と名付けた電車内外で掲示されるほか、パルコ大津店でも二十八日まで四階特設会場でパネル展示される。また入選作品百点は作品集として、サンライズ出版から発売されている。
なお、最優秀・優秀作品は次の通り。
【最優秀賞 石坂洋次郎青春賞】
「11枚綴りの回数券 あなたに会える予約券」望月雄太さん(25歳)東京都
俵さん評「なんでもない回数券が、恋をしている人にとっては、特別な意味を持つものになります。『予約券』という表現が、とても素敵です。回数券は、たしか十枚の値段で十一枚分ですよね。その嬉しい感じも、うまく恋の気分とリンクしています」。
【優秀賞・初恋賞】
「初恋はいつ?そう書かれた広告の下に君がいる」末永岳さん(26歳)宮城県
俵さん評「車内広告という素材が新鮮でした。たまたまの風景でしょうが、『君』が広告から現実の世界に飛び出してきたような感覚が、おもしろいですね」。
【優秀賞・さわやか賞】
「いつもの駅でいつもの会話、『当たり前』が宝物」鳴瀧恵梨子さん(16歳)兵庫県
俵さん評「同じ駅を利用して、同じ人に会う。くりかえされる日常の安心感やありがたさは、往々にして、それが失われたときに気づくもの。それに気づくことのできる作者は、日々を丁寧に生きている人なのでしょう」。
【優秀作品・make your smile賞】
「あと2分 走って乗った十七 もう走れない五十三」伊藤邦代さん(53歳)滋賀県
俵さん評「三つ出てくる数字がリアルで、効果的です。ユーモアににじむ作品でした」。






