「白洲正子生誕100年展」など目白押し
◇大津
県立近代美術館は平成二十二年度も、五つの企画展を開催する。日本の古美術、現代美術から絵本まで、バラエティに富んだラインナップとなっている。
内容は、ロシア革命の時代に活躍したロシア・アヴァンギャルドを代表するロトチェンコと妻のステパーノワの業績を国内で初めて本格的に紹介する「ロトチェンコ+ステパーノワ展ーロシア構成主義のまなざし」や、日本有数のコレクションを誇る出光美術館の所蔵品を公開する「色と墨のいざない―出光美術館コレクション展」、また、近江を愛した随筆家・白洲正子の生誕百年を記念した「神と仏、そして祈り」展などが催される。なお、企画展は次の通り。
▽「ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラチスラヴァの作家たち展」(四月二十四日―六月二十七日)=ブラチスラヴァ世界絵本原画展の開催国スロヴァキアを代表する多彩な作家ドゥシャン・カーライ。代表作「不思議の国のアリス」「アンデルセン童話」をはじめとする絵本原画や油彩、版画、アニメーション原画など約二百五十点と共に、彼の薫陶を受けた九人の若手・中堅作家を紹介する。
▽「ロトチェンコ+ステパーノワ展ーロシア構成主義のまなざし」(七月三日―八月二十九日)=二〇世紀初頭のロシア・アヴァンギャルドを代表する芸術家、A・ロトチェンコとその妻V・ステパーノワの業績を、「ロシア国立プーシキン美術館」および「ロトチェンコ・ステパーノワ・アーカイヴ」が所蔵する絵画、立体、写真など約百七十点により国内で初めて本格的に紹介する。
▽「色と墨のいざない―出光美術館コレクション展」(九月十一日―十月十一日)=出光美術館のコレクションから厳選し、平安・鎌倉時代から近代に及ぶやまと絵、雪舟らの水墨画、狩野派の屏風絵や池大雅・浦上玉堂らの文人画、肉筆浮世絵などを紹介し、豊穣なる日本絵画の魅力を見つめ直す。
▽白洲正子「神と仏、そして祈り」展(十月十九日―十一月二十一日)=平成二十二年が随筆家・白洲正子の生誕百年で十三回忌にあたるのを記念して、彼女が執筆した随筆の中で触れられている、神、仏、そして自然を、季節感あふれる映像を交えて展示公開し、その美意識を探るとともに、白洲正子が見いだした祈りの世界を共有する。
▽「襖と屏風―日本の大画面」(二月十九日―四月十日)=「襖(ふすま)」や「屏風」は大きな部屋を間仕切る建具だが、そこに絵画や書を表すことによって大画面の絵画となる。近代以降も襖装や屏風装の絵画は、根強く日本の大画面として生き続けた。同展では近代を中心とした襖や屏風にスポットを当てる。









