現代信楽焼の2大巨匠を紹介
◇湖南・甲賀
滋賀県立陶芸の森(甲賀市信楽町勅旨)は九月十八日―十二月十二日、開設二十周年記念・特別展「しがらきやき―直方の茶陶 春斎の壷―」を開催する。現代信楽焼の二大巨匠をクローズアップし、信楽焼の鑑賞方法をわかりやすく紹介するもの。
内容は、五代上田直方氏(一九二八年―)と高橋春斎氏(一九二七年―)は、焼締陶、穴窯焼成による信楽焼の伝統技法を守りながらも、独自の感性を盛り込んだ作品を制作する現代信楽焼の二大巨匠である。
五代上田直方氏の系譜は、幕末・明治期に活躍した谷井直方に始まり、その号を継承した二代上田直方より代々茶陶の制作を中心に行ってきた。
五代目となる直方氏は、若い頃より茶道の修業を重ね、茶人としての顔も持つ。豊かな感性から生み出された茶陶は、趣とあたたかみを兼ね備え、現代の信楽茶陶を代表する。
また高橋春斎氏は幕末に活躍した高橋藤左衛門を初代とする楽斎系譜の窯屋に生まれ、父である三代高橋楽斎のもとで陶技を習得した。独特の信楽大壷をはじめ、食の器など様々な器を制作してきた。
試行錯誤のもとに生み出された「火色」「窯変」は、最大の魅力といえる。直方氏は平成三年に、春斎氏は平成七年に、それぞれ滋賀県指定無形文化財保持者に指定され、多くの後進作家たちにも影響を与えている。
観覧料は一般六百円、高大生四百五十円、中学生以下無料。問い合わせは滋賀県立陶芸の森(TEL0748―83―0909)へ。
なお関連行事は次の通り。
▽ギャラリー・トーク(学芸員による展示解説)=十月十日、十一月三日の午後一時半、参加料・申込不要。
▽一般向け体験講座「茶懐石の器を作る手付き鉢」=十月三十日午前十時―四時、講師・五代上田直方氏(陶芸家・滋賀県指定無形文化財保持者)、参加費八千五百円、定員二十人、十月十六日までの事前申込が必要。
▽子ども向け体験講座「伝統の信楽焼を作ろう!」=十一月十四日午前十時から午後三時まで、講師・六代上田直方氏(陶芸家)、子ども千二百円、高大生千六百八十円、一般二千二百八十円、十一月四日までの事前申込が必要。







