円高の進行で再び悪化
◇大津
大津商工会議所は今年七月から九月までの大津市内の企業実績をまとめた。調査対象は同会議所会員である中小企業百事業所。調査結果を示す指数はDI指数(景気動向指数)を使用している。このDI指数は実数値などの上昇率を示すものでなく、強気弱気などの経営者マインドの相対的な広がりを意味している。
それによると景況感は、緩やかな改善傾向から前四半期は急速に改善したが、今四半期は円高進行などの影響で再び悪化した。売上をはじめ各指標とも悪化した。
業種別では、業況判断DIが製造業では前年と不変であるが、卸売業では前年比プラスから再びマイナスに転じ、建設業はじめ小売業、サービス業ではマイナス幅が拡大した。
先行き見通しは、家電エコポイントやエコカー減税など政策効果のはげ落ちや円高進行などの要因により、一進一退するようにみられ不透明感が高まっている。
前年同期比でみた「業況判断DI(全体)」(「好転」―「悪化」)は、五期連続改善し、前四半期はマイナス一〇となっていたが、今四半期は円高の進行や個人消費の伸び悩みなどによりマイナス二九まで再び悪化した。
製造業はプラスマイナス〇であるが、建設業はじめ他の業種でマイナスが増加した。特にサービス業はマイナス五二と厳しい状況である。
前年同期比でみた「売上DI(全体)」(「増加」―「減少」)は、前四半期のマイナス一一から今四半期マイナス四〇と悪化幅が拡大した。業種別にみると、前四半期にプラスに転じた製造業、卸売業を含め全業種で大幅に悪化した。特に小売業、サービス業で悪化幅が大きい。
前年同期比でみた「採算(経常利益)DI(全体)」(「好転」―「悪化」)は、前四半期のマイナス一〇から今期マイナス三四と悪化した。業種別にみてもほぼすべての業種で悪化幅が拡大した。
三か月前比でみた「資金繰りDI(全体)」(「好転」―「悪化」)は、前四半期のマイナス一二から今四半期マイナス一五と悪化が続いている。長引く不況による業績の悪化が影響しているとみられる。
前年同期比でみた「従業員DI(全体)」(「不足」―「過剰」)は、前四半期のマイナス六が今期マイナス四と、やや過剰感が減退した。業種別にみると、卸売業で過剰感がなくなった以外は前四半期とほぼ同じである。





