甲西駅の増便とバリアフリー化 湖南市
◇湖南
JR草津線の複線化を目指す滋賀県草津線複線化促進期成同盟会(県と沿線六市町で構成)は十一日、第一ステップとしてJR甲西駅の上り下り列車の行き違い設備の整備に加えて、同駅構内のバリアーフリー化をJR西日本に要望する。交通バリアフリー法によると、一日あたり乗降客が五千人あれば、鉄道会社にエレベーターなどを設置する責務が生じる。同駅の乗降客は平成十七年度の四千八百人をピークに減少していたが、平成二十年度から増加に転じた。
JR甲西駅の行き違い設備が整備されると、朝夕のラッシュ時も増便でき、現在の一時間当たり三本だったのが四-五本に増やせるという。ちなみに一部複線化した奈良線では、整備前の平成六年は一日五十三本だったのが、十八年は百本に増えた。
同会はこの行き違い設備に加えて、駅構内にエレベーターなどを設置するバリアーフリー化をJR西日本へ求めるが、いずれもハードルとなるのが一日の乗降客数だ。
同社統計によると、甲西駅の乗降客は平成十七年に四千八百四十四人のピークを迎えた後、少子化で通学利用が減ったため、十八年度・四千七百九十四人、十九年度・四千六百七十二人と減少し、二十年度になって再び四千七百九十人と増加に転じた。
二十一年度以降は未集計だが、「増加傾向にあるのは確か」と同市企画・まちづくり課は見込んでおり、要因として▽最寄り高校の定員増▽駅前広場整備による利便性向上▽観光キャンペーンによる誘客ーを挙げる。
また、今後の見通しについて「市がこのほど国へ提出した『自立支援福祉総合特区構想』(来年の通常国会で提案予定)が適用されれば、交通バリアフリー法にあるバリアフリー化の一日当たりの乗降客数が緩和され、エレベーターなどが設置しやすくなり、同時整備を要望する行き違い線設備も現実味を帯びてくる」と期待している。






