田中氏「監査委員を監査せよ」
◇湖南・守山
山田亘宏・守山市長が七月十八日から二十五日までの八日間、全国市長会主催の「欧州・東欧都市行政調査団」に参加した問題で、市民オンブズ淡海代表の田中健雄氏(72)=同市荒見町=は八月、「この視察は、山田市長の個人的な卒業旅行」として、公費で支出された旅費約七十五万円を山田市長が市に返還するよう求める住民監査請求を行ったが、同市監査委員はこのほど、「違法性、不当性がない」として棄却した。田中氏は「棄却は納得できない。監査委員を監査せよと言いたいほどだ」と憤懣(ふんまん)やるかたない表情 だった。 【石川政実】
行政調査団一行は、ヨーロッパのチェコ、オランダの二か国を訪問した。全国市長会によれば、チェコのピルゼン市では景観行政の視察、オランダのハウテン市では自転車のまちづくり政策の調査などを実施したとしている。
田中氏は陳述の場で「山田市長はかねてより二期で市長を辞めると公言しており、今回の視察は、あきらかに自らを慰労するための観光旅行だ。市民は景気低迷で国内旅行も控える中、豪華な海外視察は許せない」と主張していた。
しかし監査委員は、今回の視察を、市の重要施策と合致した内容と高く評価。また民間のパック旅行と比べて割高になっている点については「行政調査には、訪問先での市長などとの意見交換に要する通訳、お土産などの費用が含まれ、民間のパック旅行と比較できない」とし、費用も妥当と結論づけて、住民監査請求 を棄却した。 ちなみに監査委員は、山田市長とは同級生の間柄である県庁OBと保守系市議の二人である。
田中氏は「棄却は、納得できるものでない。まさに監査委員を監査せよと言いたい心境だ。ただ、監査委員もさすがに良心の呵責(かしゃく)にさいなまれたのか、山田市長に対し『今後は(市長だけでなく)一般職員の研修が重要である。財政状況が厳しさを増す中、公務の研修は目的を明確にするとともに、研修先の選 定も、最小の費用で最大の効果が得られるよう適切な対応を求める』と異例の意見をつけたのは一定評価したい」と話していた。







