RD問題で住民団体、県へ要望書を提出
◇湖南・栗東
有害物質の流出が懸念されているRD処分場跡地(栗東市小野)で発がん性の揮発性有機塩素化合物(VOC)が、「地中深くドラム缶を埋めた」とする元従業員の証言のあった付近から高濃度で検出された問題で、住民団体の産廃処理を考える会(青木安司代表)とRD処分場の有害物から飲み水を守る会(杉田聡司代表)は、掘削調査によりVOCを早期除去するよう、県へ要望書を提出した。県RD有害物調査検討委員会では樋口壮太郎委員長が「証言の精度は高いようなので、そこ(原因物)まで掘るべき」と原因究明を促している。
県の調査で場内東側の焼却炉跡から検出されたVOCの濃度は、テトラクロロエチレン九五ppm、トリクロロエチレン二八ppm、シス―1、2―ジクロロエチレン三〇〇ppm、ベンゼン一五ppm―となっている。
県はこれを受け、幅一・五メートル、長さ十五メートル、深さ三メートルの筋掘り調査を行ったあと、ボーリング調査を行う。
これに対して住民団体は、「ガスが出ている真下に本体があるとは限らない。しかも今では地山付近にまで流れ込んでいる可能性がある。ボーリングでの調査ではなく、直接掘削を二十~三十メートルにわたってする必要がある」と求めている。
これを県最終処分場対策室は、「夜中に産廃を埋めて、朝に現状に戻した」とする元従業員の証言(昨年九月)や昭和六十二年~平成三年の航空写真からみて、「深さ二十~三十メートル掘削して不法投棄したとは考えにくい」と疑問視する。
ちなみに県は平成二十年二月、現場付近で深さ二―三メートルの掘削調査を実施したが、現在も高濃度のVOCが地中から検出されている。
これについて土壌汚染の第一人者である大阪市立大学大学院特任教授の畑明郎氏は「まっすぐ地下へ浸透すると限らない汚染物質を、スポット的なボーリング調査だけでは見つけにくく、深く掘削調査したほうが汚染源を見つけやすい」と指摘している。





