魚に寄生する2生吸虫新種発見
◇湖南・草津
県立琵琶湖博物館(草津市)の総合・共同研究でこのほど、滋賀県の魚に寄生する二生吸虫の新種(写真)が発見された。
同総合・共同研究では平成九年~二十年、琵琶湖とその集水域の六十四種類の魚類について、寄生虫を調査した。さらに、昭和五十四年~五十六年に採集された標本も調べたところ、四十二種類の魚から十二科十七属三十種の二生吸虫の成虫を確認。その結果は、論文として今年三月、国立科学博物館から出版された。
確認された二生吸虫三十種のうち種まで同定ができたのが二十六種で、その中から、今回、ゲナルコプシス・ヤリタナゴ、フィロピンナ・カワムツ―の二新種が発見された。
新種のほかに、琵琶湖または滋賀県からの初記録が九種(うち日本初記録四種)、各種の琵琶湖産新宿主記録五十件(うち日本産新宿主記録三十五件)もあった。
これを受け嶋津武氏(長野県短期大学元教授)、浦部美佐子氏(滋賀県立大学准教授)、マーク・ジョセフ・グライガー氏(県立琵琶湖博物館上席総括学芸員)が執筆した論文には、二新種の記載と、他の二十八種についての詳細な再記載と形態のスケッチ、検索表、宿主魚と寄生虫の一覧、寄生虫と宿主魚の一覧も収められている。なお同調査で集めた標本は、琵琶湖博物館と国立科学博物館に収蔵された。







