湖国を震わせろ!
◇全県
滋賀レイクスターズの選手たちが、よく口にするようになった「チームのために」という言葉。この元をたどれば、昨季より指揮を執っているアラン・ウェストオーバーヘッドコーチ(58)の哲学へと必ず行き着く。
元プロ選手で指導歴二十年以上、オーストラリアのトップリーグを二度制した手腕・実力は、昨季、滋賀が達成した球団記録(シーズン三十三勝、九連勝)で証明された。
優勝を狙えるチームへと変ぼうを遂げ、脚光を浴びたのが、人もボールも常に動く新システム“シャッフル・オフェンス”。しかし、それ以上に注目すべきは、確固たる信念と父性愛を併せ持つ深い人間力で、選手たちの意思統一を図ったこと。
「“TEAM”(チーム)のスペルに“I”の文字がないように、チームの中に自分という言葉はない。良いことも悪いこともチームに返ってくるからこそ、『チーム最優先』を意識できれば成功が待っている」。そう説き続けるウェストオーバーHCのもと、現チームでベストプレーヤーになりうるのは、得点力に限らず、パスやディフェンスなど裏方の仕事を担える選手だという。
個の力をチームの力に変える―。指導者は教育者でもあれとのアラン哲学を最も身近で吸収している一人、根間洋一アシスタントコーチ(33)は「(ウェストオーバーHCの下で学べて)幸せです」と、選手同様に充実した表情を浮かべる。
目標に向かって技術・戦術を磨くだけでなく、チャンピオンの称号にふさわしい魅力と品位を兼ね備えたチーム、何より人として尊敬される選手を作りあげることこそが、新たなレイクススタイルと言えるかもしれない。








