来夏の参院選に民主の比例候補で
◇全県
原発再稼働や安保法制に反対する市民グループの間では、前滋賀県知事で、びわこ成蹊スポーツ大学の嘉田由紀子学長(65)に「来夏の参院選で、民主党をはじめとする野党のいずれかから比例代表で出馬してほしい」との声が高まっており、来年二月以降から“嘉田ラブコール”が本格化しそうだ。そうなると参院選滋賀選挙区(改選数一)にも影響が出るだけに、自民党など与党は固唾(かたず)をのんで見守っている。【石川政実】
来春はラブコールの大合唱!?
安保法制や原発再稼働に反対する市民グループの一部は「安倍政権の暴走にストップをかけるため、政権批判を続ける嘉田さんに国政の場で活躍してほしい」と同氏に参院選出馬を要請する動きにある。
民主党の岡田克也代表は二十四日、現職で県連代表の公認候補、林久美子氏(43)の応援のため、JR草津駅前で街頭演説を行った。
先の通常国会で政府・与党が強行採決した安保法制を取り上げ、「法律が成立しても、憲法違反の法律であることに変わりはない。白紙撤回を求めていかなければならない」と力を込めた。
この岡田氏来県について「嘉田さんを説得に来たのでは」といった憶測が市民グループで流れた。しかし接触は行われなかった。
すでに来夏の参院選滋賀選挙区には、民主党が林氏、自民党が新人で元経済産業省官僚の小鑓(こやり)隆史氏(49)、共産党が新人で党県常任委員の佐藤耕平氏(33)の三人が公認候補として出馬することが決まっている。
先の市民グループは「野党第一党の民主党から比例代表で出馬するのが現実的だ。嘉田さんは今も全国的に存在感があり、野党再編のキーパーソンの一人だから」と言う。
民主党県連は先月五日、大津市内で幹事会を開き、来年夏の参院選滋賀選挙区に、林氏を擁立することを決め、同氏も出馬への決意を語った。
記者から、安倍内閣で内閣官房副長官を務める自民党参院議員、世耕弘成氏と結婚した影響について質問があったが、林氏は「米国でも片方が民主党、片方が共和党のカップルはいるが、思想信条の違いは、なんら問題にもなっていない」と意に介さなかった。
しかし、党内には「万一、影響があれば大変なだけに、嘉田氏と連携して選挙が戦えるのなら願ったりかなったり」の声も。
県内の各市民グループが来年二月以降、一斉に嘉田氏へ「ラブコール」を送る公算が高く、同氏の心が再び揺れ動きそうだ。






