嘉田由紀子・びわこ成蹊スポーツ大学学長が否定
◇全県
原発再稼働や安保法制に反対する市民グループの間では、前県知事で、びわこ成蹊スポーツ大学学長の嘉田由紀子氏(65)に「来夏の参院選比例区に出馬してほしい」との声が高まっていることを滋賀報知新聞は先月二十九日付で報じたが、嘉田氏は「出馬する気持ちは全くなく、大学の運営や経営に全力を注ぎ、若者の育成に努めたい。これからは琵琶湖の番人になる」と本紙インタビューで語った。【石川政実】
大津市長選
「越さんの政治には"情"がない」
「蔦田さんはなぜ県議を辞めないの」
―来年の参院選に出て欲しいという声が市民グループや民主党からから届いているか。
嘉田 いまは直接にはない。民主党の議員の中には、以前から出て欲しいと声をかけてくれたひともいました。だけど、私はありえないと断ってきた。民主党は自己都合ですよ。比例区は労組出身者ばかりで二十人候補もたてられない。そこで嘉田と言っていただけるのはありがたいことだが、私はそんな気は全くない。民主党から出ることはないし、他の党からもない。
私は知事を辞めて何をしたかったのかというと、ひとつは琵琶湖の番人になりたかったことです。日々、琵琶湖の湖岸に住んで琵琶湖と共に暮らすのが私の人生の目標でした。それが今、実現しました。どんなに幸せか。毎朝、琵琶湖の水を飲み、琵琶湖の水で顔を洗うと、しわがなくなる(笑)。こういう暮らしをすると、永田町なんかに行く気がしませんよ。
―昔は政治にギラギラしておられたが。
嘉田 私は未来の党でこりました。永田町は数の論理で、政策議論ができない。女性や若い人をフルタイムで働ける環境をつくれば、もっと社会の支え手ができると討論会でも言ったが、誰一人関心をもってもらえなかった。 それより今は土、日の講演会です。流域治水とか環境保全、子育ての話について、全国からニーズがある。そこで今の日本のあやうさを遠慮なくしゃべっています。
―ただ中央政界が嘉田さんを求めているのは確かですが。
嘉田 今から政界に入っても陣笠議員で、力を持てない。それなら、力をもっている人に、私の主張をとりあげて実現してもらうほうがよっぽどいい。
―現在の国会の「一強多弱」を変えるにはどうすべきですか。
嘉田 自民党の中のリベラルな人たちが、党を割っていくことではないか。本当は安倍晋三(首相)さんでいいと全員が思っていない。その意味でも野田聖子さんに一番期待しています。民主党には残念ながら、政界再編が出来るようなリーダーはいないですね。
―大津市長選は
嘉田 実に悩ましい(笑)。蔦田さんには県議会で「知事公舎をやめろ」と五回もしつこく質問されました。
知事は二十四時間拘束されるわけですから、知事公舎を使う方が、職員もすぐ来れて便利なんですよ。かつては参院選に出たり、今度は市長選へ出馬を表明されたりしておられるが、いまも県議会をお辞めにならずに市長選の活動をしているのには疑問を感じます。
片や現職の越さんには、「あなたの政治には情がない」と厳しく言っています。それでは職員は動かないし、住民も離れる。職員の首切りを含めて、弁護士としての正義感は分かるが、市役所も、住民生活も「法廷」ではない。市長という大変な権力を持っている人が、同じ弁護士の橋下徹・大阪市長のように、ゼロか百かでやるのは支持できないと。今後、彼女がどれだけ反省するかですね。






