でも「バイ」と「マリ」の2頭は元気
【草津】 滋賀県立琵琶湖博物館(草津市下物町)は15日、飼育中のバイカルアザラシのうちオスの「トント」が死亡したと発表した。35歳で国内では3番目の高齢記録。
トントは2016年6月、同館リニューアルに伴い「鴨川シーワールド」(千葉県鴨川市)から譲り受けた個体。同時期に「マリンワールド海の中道」(福岡県福岡市)から譲られたオスの「バイ」とメスの「マリ」(共に現15歳)と一緒に常設水族展示「古代湖の世界」コーナーで来館者を楽しませていたこともあったが、元々高齢だったことに加え、他2頭と打ち解けることが難しく、体調を崩したことで17年からは展示プール奥で治療を行いながら飼育を継続していた。今月上旬から食欲不振が見られ、治療を行うとともに経過を観察していたが、15日午後に死亡しているのが確認された。同館主任学芸員の金尾滋史さんは「バイカルアザラシは他のアザラシに比べて繊細。しっかりと治療に専念し回復を待っていたが、残念な結果になった」と肩を落とす。
同館によると詳しい死因は調査中だが、長年患っていた皮膚炎の悪化及び肺炎を起こしていたことに加え、高齢による体力低下の影響もあったのではないかとしている。
バイカルアザラシは淡水のみに生息する唯一のアザラシ。琵琶湖と同様に古代湖の一つであるロシアのバイカル湖に分布している。国内の飼育環境下では鳥羽水族館(三重県鳥羽市)で飼育中のメス(推定37歳)が最も高齢。
金尾学芸員は「バイとマリの元気な姿は見てもらえます。他のアザラシに比べて長寿と言われるバイカルアザラシについて思いをはせてもらえれば」と話している。







