県政NOW 今、大人に問われているもの
学校の道徳が教科化され、小学校は本年から、中学校は来年から教科書の活用と道徳的価値に照らした評価が義務づけられます。一方、紙面を賑わしているのは、一部の大人による「忖度、嘘ごまかし、改ざん、黒塗り公表文書、圧力、コネクション、パワハラ、セクハラ、いじめを含む人権侵害など」の倫理観の欠如。県議会では、今のところこの問題についての議題はありませんが、今回は、この問題について取り上げることとします。
学校教育での道徳は、指導要領に次の4分野22項目が示されています。�@主として自分自身のこと(善悪の判断、正義・誠実、希望と勇気など)�A主として人との関わりのこと(思いやり、感謝・礼儀、友情・信頼、寛容など)�B主として集団や社会との関わりのこと(規則の尊重、公正・公平、社会正義、勤労、公共、家族愛、集団生活、伝統文化、国や郷土を愛する態度、国際理解・親善など)�C主として生命や自然・崇高なものとの関わりのこと(生命尊重、自然愛護、感動、畏敬の念、よりよく生きる喜びなど)。学習での課題は、価値に迫る授業ですが、今までの読み物道徳から実践道徳にどう迫れるかです。教師が期待する回答をしたものが高く評価されることになりかねず、評価も難しくなります。
大人の道徳性や倫理観が問題です。モリ・カケ問題は、特定の人への友情・信頼は深まったかもしれませんが、明らかに公正・公平さに欠きます。日報の改ざん問題は、善悪の判断や社会正義に欠けます。答弁で嘘をつくのは、正義・誠実さや規則の尊重に欠けます。国会議員が元文科事務次官の講演に対して、教育委員会を通して学校へ問い合わせをしていたことは、教育への圧力ととられます。これにより現場は萎縮し、次の事業では忖度心が働きます。いずれも好ましいものではありません。
大人の正しい倫理観が問われています。私たちは、物事の現象面だけでなく、その背後にある意図をも見抜く力をつけ、正しい選択をしていきたいと思うものです。







