県政NOW 滋賀県ブランドの代表格「近江牛」
畜産業をめぐる情勢は、日欧EPA、TPP11など国際情勢の動きから、大きな変換期にあると言われております。一方国内でも、生産現場では肥育素牛の価格高騰、飼料価格の高止まりによる生産コストの増加など、厳しい経営環境にあり、将来に向けた畜産経営の発展の為、生産基盤の構造的な強化が必要と言われております。さて、平成三十年度県当初予算案の一般会計は、五千三百六十九億円のうち、農政水産事業予算は、百八十八億円となっており、増加しているのは、畜産収益力強化対策事業や、子牛の安定確保を最新設備で支援するキャトル・ステーション(和牛子牛の飼育施設)が整備され、この七月から使用開始されたところです。現在、銘柄牛肉は増加しており、全国で三百以上ものブランド牛肉が乱立し、産地間での競争が激しくなっております。その中で近江牛は、言わずと知れた日本三大和牛(松阪牛・神戸牛・近江牛)の一つであり、私は日本で最もおいしいと思っております。我が国で牛肉として初めてブランド化された産品であり、歴史と伝統を有する“日本最古のブランド牛”と言われております。芸術的な霜降りに加え、キメ細かな肉質と芳醇(ほうじゅん)な香り、脂質の口溶けの良さが特徴です。また、脂が溶ける温度が低く、牛肉の香りや風味に関与していると言われる不飽和脂肪酸であるオレイン酸を、他産地の黒毛和牛と比べて多く含んでいるという特徴もあると言われております。昨年十二月に国が認める地域産品として、地理的表示「GI」に登録されたと聞いております。
GI登録は、生産地と品質特性を有する商品について、知的財産として国が登録し、保護する制度であり、歴史と伝統に、国のお墨付きという“信頼”が加わり、更なるブランド発展が期待されます。ブランド向上の取り組みとしては、東京日本橋に昨年十月に開設された、県の情報発信拠点「ここ滋賀」の活用や、外国人観光客等をターゲットとした消費拡大などがあります。これらの取り組みを通じて歴史ある近江牛が次世代に継承され、国内外の多くの方に届けられます様、産地と品質を結びつけた近江牛のブランド力を活かし、観光とも連携して地域の活性化に対してしっかりとフォローして参ります。







