県政NOW 「鳥獣被害」
農作物への鳥獣被害額は全国で年間200億円前後あり、全国的に鳥獣被害が大きな問題となっています。自然豊富な滋賀県においても例外ではなく、シカ、サル、イノシシ、クマに、最近では外来獣のアライグマやハクビシン等の有害鳥獣に悩まされております。私の住む近江八幡・竜王では、近江八幡駅周辺のヒヨドリ・ムクドリの大群や、琵琶湖の外来種も大きな問題でありますが、畑を荒らすイノシシに一番困っておられるのではないでしょうか。イノシシの被害額は、全国で50億円と全体の4分の1を占めております。しかし、この数値は報告されている被害の範囲で、実際にはそれ以上に大きな被害を及ぼしていると推定されます。例えば、イノシシは土を掘り起こし、土壌中のミミズ等を捕食するため、農作物だけでなく畑の畦(あぜ)や植え付け前の田んぼを荒らすなど、再整備費等まで加算すると50億円以上の被害額となる可能性があります。県内で10年前に700頭の捕獲数であったイノシシは、今では4500頭にまで急増しています。県は、「滋賀県イノシシ第二種特定鳥獣管理計画」に基づき、農作物被害面積および被害金額を減少させ、人とイノシシの軋轢(あつれき)を緩和する目標を掲げ、狩猟期間の前倒しや防護柵の整備等を進めた結果、被害額は平成23年の2億円をピークに半減しております。被害面積も同様であります。平成19年に鳥獣被害防止特措法が交付され、国と地方が連携し鳥獣被害への対策が講じられております。特にイノシシにおいては、令和6年までに生息頭数を半減する目標も立てられております。過疎化や、耕作放棄地がイノシシ被害を拡大する原因になっておりますが、銃猟技術者の増強、ICT活用、先進地事例の試験的導入等、様々な手法を活用して被害防除対策を進める必要があります。県も市町に対して捕獲するためのわなの購入などに交付金を出しておりますので、市役所や役場に問い合わせてください。一昔前までは、人は里にイノシシは山に住み分けされていたように思います。共存出来るように考え、努力することも大切です。







