浮動票獲得が焦点 終盤戦へ両陣営全力
【大津】 大津市長選が12日に告示され、立候補した元県議の佐藤健司氏(46)と元市職員の小西元昭氏(50)の新人2人が市内各地で政策の主張を展開している。組織的な票固めに早期から取り組んできた佐藤氏陣営に対し、小西氏陣営は越直美市長らが積極的に協力し、急速に知名度を上げる。投票率の低下が懸念される中、両陣営共に約6万票獲得を目標にしのぎを削る。(羽原仁志)
●選挙戦動向
佐藤氏陣営では、昨夏から市議会保守系会派の湖誠会と新和会の市議20人がそれぞれの後援会に呼びかけ、地域や建設、流通、観光などの各種団体へあいさつに回った。12月に行った政経パーティでは自民党県連代表の武村展英衆議院議員が「県連を挙げて支援する」と宣言し、同党市連協幹部は「これまで同様、党の選挙体制だ。気を抜くことなく全力で臨む」と意気込む。
小西氏陣営は、不安材料だった知名度の低さの払しょくに尽力。現職の越直美市長が一緒に駅立ちに並び、昨年7月に野党統一候補として当選した嘉田由紀子参議院議員と市内を巡った。越市長は「小西さんは“スーパー公務員”」と称賛している。小西氏陣営幹部は「今年になってから候補者に市民から市政への要望が出てくるなど、確実に浸透してきている」と感触を述べる。
●地域的な支持層
佐藤氏はこれまで瀬田を地盤としており、市東南部からは根強い支持がある。選挙戦では地元はもとより、元市議や旧志賀町のOBらと連携し、市北部でも細かくスポット演説を実施、より足元を堅固にしている。
葛川出身の小西氏には、隣の伊香立も含めて支援者が多く、連日、選挙事務所の運営に住民が足を運んでいる。また、少年自然の家のスタッフだったつながりで、若い年代の支援者が無党派層への働きかけを強めている。
●越市政への評価
選挙では「越市政を継承するか否か」が注目を集めている。今月行われた大津市長選に関するテレビ番組で「越市政の評価は100点中何点か」という質問に対し、佐藤氏は「50点」、小西氏は「80点」とした。互いに、越市政のトップダウン志向が「市民や職員とのコミュニケーション不足につながった」と分析し、「市民の声を聞くようにする」と主張する。
●政党の動き
佐藤氏を自民が、小西氏を立憲と国民がそれぞれバックアップする。公明、社民、共産は自主投票となる見込みで、4年前に47・97%だった投票率は「さらに低下するのでは」と見る声も多い。浮動票をどこまで有効票として生かせるかが両陣営の課題となっており、佐藤氏陣営幹部は「候補者自身の声で発信する政策に耳を傾けてほしい」、小西氏陣営幹部は「市民団体の支援もある。幅広い世代に声を届ける」と述べている。






