「拓馬農園」の前田拓郎さんと一馬さん
【日野】 日野町鎌掛で、若手農業者が伝統野菜・日野菜の栽培に取り組んでいる。東近江市出身の前田拓郎さん(26)と従兄弟の一馬さん(30)は、昨年2人で「拓馬農園」を立ち上げ、日野菜栽培に挑戦して1年目。生産、出荷、町内イベント出店、日野菜漬け体験教室の開催など、精力的に活動している。生産者減少が課題となっている伝統野菜栽培に新規参入した思いをたずねた。(矢尻佳澄)
町外からの移住者である2人は、元地域おこし協力隊の谷口智哉さん(現日野町議会議員)の紹介で日野菜栽培に取り組み始めた。農業経験があり、別の野菜を育てていた拓郎さんは、日野菜の魅力を「(スーパーに並ぶ一般的な)オーソドックスな野菜ではないからこそ、栽培・調理法など考えるのが楽しい」と声を弾ませる。
しかし、日野菜は一般的な野菜とは異なるからこそ、初めての栽培ではわからないことだらけ。地域住民に種まきから間引き、収穫のタイミング、ひげ根取りの仕方まで生産・管理について教わりながら、昨年秋には栽培した日野菜をJAグリーン近江に出荷した。
先月には拓馬農園主催で「日野菜収穫&漬け物体験」イベントを催し、町内外から約10人が参加。同農園の畑で収穫から、場所を変えた日野菜漬け体験までを案内し、鎌掛地区住民が指導する伝統の日野菜漬けづくりを参加者と共に行った。
日野菜振興に尽力するJAグリーン近江の山口善弘さんは「生産者が減っていくなか、なかなか若い就農者は少ないので、前田君たちが頑張ってやっていただけるのはありがたい」と話す。
拓馬農園は次の目標に「日野菜栽培の継続と自分たちで漬けた日野菜漬けの販売」を掲げ、「様々な教えを受けている地域にも還元していきたい」と語る。
拓馬農園の活動は、同農園のFacebook(記載QRコード)で見ることができる。










