他の自治体に類を見ない取り組みのドキュメンタリー
【県】 県の「死生懇話会」の取り組みをまとめた書籍「えっ!死ぬとか生きるとか、知事命令? 滋賀県庁『死生懇話会』ドキュメント」(著・滋賀県総合企画部企画調整課企画第二係、出版・文芸社)の販売がこのほど全国の主な書店で始まった。
「死生懇話会」とは、2020年の年頭、三日月大造知事が「死へ向き合い、より良く生きることについて考えることを共有できる場を作りたい」と発信したことをきっかけに設置された。誰もが避けられない「死」について行政として真正面から考えることで、「生」をより一層充実させる施策につなげる契機とすることを目的に、三日月知事と医師、ケアマネジャー、研究者、大学生、僧侶ら多角的な分野の有識者が委員となり、これまで4回の懇話会とトークイベントやサロンなどの複数回の関連イベントなどを実施してきた。
同書では、同会を立ち上げるに至った経緯や、コロナ禍の期間に行政が真正面から根源的なテーマを議論してきた経過や気づきを時系列に沿って紹介。県の施策として議会に説明した際には「行政がやることか」といった反対意見もあったこと、当初は県庁職員からも賛否両論あったこと、第1回懇話会(2021年3月開催)が想定以上に好評だったこと、回を重ねて派生企画も誕生したこと、担当者の悩みや戸惑い、様々な「死生観」に向き合って感じたことなどが同課の職員目線の一人称書きによるドキュメンタリー調で描写されている。
定例記者会見で同書を紹介した三日月知事は「読みやすい内容になっている。ぜひ、多くの人に読んでもらえれば」と期待を寄せた。
同書は1冊1650円。表紙イラストは滋賀県在住の漫画家・イラストレーターの吉本ユータヌキさんが手がけている。初版は2500部作成。状況に応じて増刷される可能性もあり、電子書籍版についても順次配信される予定。
また、3月23日には「第5回死生懇話会」が県庁とオンラインの会場組み合わせで開催される。三日月知事が「今回で一区切り」とする5回目の懇話会は「行政が逃げずに考えた『死』、考える意味」をテーマに、これまでの懇話会を振り返りながら議論を深める。聴講無料だが要事前申し込み。申し込み締め切りは3月17日。申し込みはしがネット受付システム(文末二次元コード参照)から。問い合わせは県総合企画部企画調整課(TEL077―528―3312)へ。







