東近江の布引掩体壕跡など収録 学校や地域での平和学習教材に
【県】 県平和祈念館(東近江市下中野町)は、東近江市などの県東部に残る戦争遺跡を映像として収録したDVD「滋賀に残る戦争遺跡―湖東編―」(収録時間34分)を制作した。
DVD「滋賀に残る戦争遺跡」のシリーズは、戦争の悲惨さと平和の尊さを、学校や地域で学ぶための平和学習用教材として使ってもらうため、2022年度から毎年制作してきたもの。
今回の「湖東編」で最終編となり、東近江市、近江八幡市、彦根市、愛荘町、豊郷町、甲良町、多賀町、日野町、竜王町に残る戦争遺跡を「空襲」、「軍事施設」、「くらし」、「避難壕」の4つのカテゴリーに分けて映像化した。
映像はユーチューブの「滋賀県平和祈念館」チャンネルでも視聴できる。また、DVDの貸出も行っている。問い合わせは県平和祈念館(TEL0749―46―0300)へ。
なお、主な内容は次の通り。
【空襲】軍事施設や軍需工場だけでなく、学校や民家に爆弾が落ちることもあった空襲の実態として、御園国民学校空襲に残る機銃掃射による銃弾痕、米軍機に体当たり攻撃をして戦死した小原少佐の墓などを紹介する。
【軍事施設】県内であった飛行場の建設や戦闘機の製造など戦争に関わる施設。八日市飛行場の痕跡として飛行場の門柱や冲原神社、布引掩体壕跡、大凧会館敷地内に残る中部憲兵隊司令部八日市分遣隊石標など。
【くらし】戦争に行かなくても「兵器づくり」に動員された大人や子どもの全てが戦争に関わり、ゆがみはじめた日常。日米親善のため米国から日本の小学校に贈られた青い目の人形(日野小)や、兵器増産の金属回収で供出されたものの終戦で返還された應瑞寺(日野町杉)の穴あき梵鐘など。
【避難壕】米軍機が頻繁に来襲するようになり、命を守るため造られた避難壕や防空壕が多く造られた。旧佐和山隧道に疎開した近江航空工場、民家の庭に今も残る防空壕など。






