家族ふれあい メッセージ
空間をロマンチックに演出
児童たち、先人の知恵に驚き
滋賀報知新聞(ニュース)■平成14年2月10日(日)第12971号
滋賀報知新聞(ニュース)■平成14年2月10日(日)第12971号
救急搬送 5527人に上る
東近江 昨年の救急出動状況
現場到着10分以内が大半
=1日平均 15人を病院へ運ぶ=
(湖東・広域)
東近江行政組合消防本部(中村信雄消防長)は、昨年一年間の救急出動状況をこのほどまとめた。それによると、出動件数は五千五百二十三件で前年に比べ五十六件減り、救急車で運ばれた人が二百八人減ったものの五千五百二十七人に達していることが分かった。
急病が二千八百七十八件(前年比五十件増)と全体の五二・%を占め、次いで交通事故千二百十六件(同七十五件減)の二二%、一般負傷六百六十四件(同三十件減)の一二%と続き、労働災害百十件(同二十件増)などが出動要因の大半を占めている。
一日平均の出動件数は、十五・一件(一日最多三十一件)で、日平均十五人が病院に運ばれている。これは管内住民の約四十人に一人が救急車で搬送されたことになり、出動最多時間帯は午前十時―正午の平均六百四十六回。
運ばれた病院は、近江八幡市民病院(千八百八人)をトップに国立滋賀病院(七百四十八人)、山口病院(五百四十一人)、日野記念病院(五百三人)などの救急指定病院(四千三百五十一人)で、他の病院とともに管内で八五・六%をカバーしている。残り七百九十六人は管外の病院だった。
出動から現場到着までの所要時間は、五―十分が二千七百四十八人、五分以内で二千二百四人と、ほとんどが十分以内に到着している。しかし、出動から病院へは、十―二十分と二十―三十分がほとんど同数の各千九百人台、次いで三十―六十分の千三百人、十分以内百四十九人で、全体の七五%弱が半時間以内に現場に到着している。
市町別では、近江八幡市(千九百六十九件)と八日市市(千百九十三件)で管内の五七%を占め、次いで日野町(五百四十一件)、能登川町(四百九十六件)、竜王町(三百二十五件)、五個荘町(三百件)、蒲生町(二百六十七件)、安土町(二百四十六件)、永源寺町(百十五件)の順。名神へは六十五件(同七十四件)の出動となった。
通報から現場到着までの時間短縮に努めているが、到着までの応急措置を重視する消防本部は、救急講習会の開催にも力を入れ、上級講習四十六人ほか、消防団や婦人防火クラブ、教育・福祉・事業所関係者、学生、自治会などを対象に昨年は三千四百二十二人に普通救命講習の修了書を交付している。
家族ふれあい
メッセージ
=コンテスト=
(湖東・八日市市)
八日市市青少年育成市民会議は、三月から展開する青少年のためのすこやかな家庭づくり推進運動を機に「家族ふれあいメッセージコンテスト」を行う。
家族のつながりを見つめ直すコンテストは、市内の小・中・高校に通う児童生徒か同じ年齢の人が対象で、家族の夢・ふれあい・絆・感謝の気持ちなどを三十五字以内のメッセージ(一人一点)にまとめ、二十二日までに所定の応募用紙で市立子どもセンターひばり(TEL22―0120)へ提出する。
大久保弥一 作陶展
空間をロマンチックに演出
=八日市まちかど情報館=
大久保弥一さんの作品を展示販売している会場
八日市市布施町の「遊工房」に窯を置く陶芸作家の大久保弥一さんの作品を展示販売する作陶展が、八日市市駅前の本町商店街にある八日市まちかど情報館で始まった。二十四日まで。入館無料。
今回は、丸や三角、月や星のやわらかい光が空けられた穴を通して照明の落とされた壁や天井をロマンチックに演出する球や円すい形のスタンドを中心に、もえぎ色のしま模様が特徴で花瓶や皿のような形をした大型の「ストライプシリーズ」と、真っ黒で半円や立方体に模様の穴が空けられた作品「黒い作品」、裸婦画がたくさんちりばめられ、巻かれた布がそよ風にあおられて開いていくようにも見える藍色一色の「万葉の棚」など、壁やテーブルに映える大型作品の数々と、ちょっと変わった形の一輪ざし、日常使える落ち着いた色合いと絵柄の茶碗、ワインカープ、コーヒーカップ、皿など、百点あまりを展示。一部の大型作品を除いて、購入することもできる。
大久保氏は、布引焼の小嶋太郎氏に師事。七年後の昭和五十四年に布施町に窯を築いて、独自の作品づくりへ。平成三年の信楽世界陶芸祭コンペ企画展で屋外展示作品「むくむく」が金賞を受賞するなど、県内外の各種展覧会に出展し入選多数。また、個展やグループ展なども勢力的に開いている。
利便性と絶滅 道具からのメッセージ
児童たち、先人の知恵に驚き
=能登川町立博物館で「レッド・データ道具展」=
江戸時代に発明された千歯扱きと、風力を利用した唐箕(右)
近年のIT革命まで幾多の道具が生み出され、早い物では数カ月単位で新機種へと移り変わっていく。このまま使わなくなった道具は記憶から去ってしまうのか―、能登川町立博物館では、館収蔵の民具約七千点からその一部を紹介する昔の道具シリーズ第四弾『絶滅あるいは絶滅の恐れのある道具展―レッド・データ民具編―』を開催し、生活がどのように変化していったのかを紹介している。
生活環境の変化は目まぐるしく、二十世紀の百年間で道具の絶滅種は増えている。これらを調べることは私たちの生活がどのように変わったかを知る指標となり、民俗文化の本質と変遷を解く鍵ともなる。
能登川町では、西小学校からの寄贈を端に昭和五十九年から民具収集を行っており、十八年後の現在、同館には衣食住関連の民具約七千点が保管されている。四回目を迎えた同展は、毎年この時期に実施される小学三年生の授業「むかしの道具」に合わせて開くシリーズ展で、おけ風呂や唐箕など実際に触れながら学ぶ展示を行ってきた。
今回は、絶滅あるいは絶滅の恐れのある野生生物の生息状況をまとめたレッド・データブック(一九六六年に国際自然保護連合が初発行)になぞらえ、道具を〔絶滅種〕〔絶滅危惧種〕〔希少種〕に区分。氷冷蔵庫や真空管ラジオ、黒電話等の使われなくなった道具と、使用中の電気炊飯器、CD・MDコンポ、携帯電話などを時系列に展示しており、現役時代を懐かしむ高齢者や記憶をたどる壮年者、また、興味津々の子供たちが訪れている。
この日は、能登川南小の三年生約百人が訪れ、同館学芸員らの説明で民具の変遷を学習。「なぜこんな形をしているの」「どうやって使うの」などの質問が飛び交い、先人の知恵や技術を感嘆深く見入っていた。
同館は「便利さの裏には多くの犠牲があります。一つは、道具に秘められた先人の知恵、もう一つはエネルギーの大量消費。レッド・データの生物と同様に、厳しいメッセージを送っている気がします。暮らしを見つめ直すきっかけになれば」と話している。
二月二十四日まで。入場無料。開館時間は午前十時から午後六時。月・火曜・祝日休館。問い合わせは同博物館(TEL0748―42―7007)まで。





